幸せそうと言われると腹が立つ

いらっしゃいませ。
あなたは、人から「いつも幸せそう」「悩みが無さそう」「苦労したことないでしょ?」と言われて腹が立ったことはないでしょうか。
本日はそんなときにどう考えれば良いのかをテーマに致します。
短めの記事となりますが、このやり切れない感情を持つあなたへのエールの意味を込めて書きました。
是非最後まで読み進めていただけますと幸いです。
幸せそうと言われると腹が立つ
昔ご縁を頂戴した、とある女性の話です。
彼女は大変複雑なご家庭で育ち、とても悲しく不便な幼少期を過ごしました。
お人柄は、波が無く穏やかで落ち着いており、ご自身のことを一歩引いて見ることが出来る、頭の良い女性でした。
そんな彼女は、お姑さんやご友人から「いつも幸せそうで良いわね。悩みが無さそう」「あなたなんて苦労知らずのお嬢様でしょう?」と言われることが多く、その度に「私の何を知っているのか」と感じ て腹が立つのだと言っていました。
この感情は当然のものです。
自分の苦しみや努力を無いものかのように扱われれば、本当はこんなに頑張ったのだと言いたくなって当然です。
しかし彼女は反論することはなく、いつも笑って流したと言います。
そして後で悔し泣きをしていたそうです。
そんな彼女のことを、私はこう思いました。
人から幸せそうに見られているのはあなたが優しいから
突然ですが、二人の人間を思い浮かべてみてください。
一人はいつも笑顔のAさん。
もう一人はいつも口をへの字にさせて無愛想で居るBさん。
単純に、どちらの方が幸せに見えますか?
Aさんではないでしょうか?
あなたは「表に見せる顔と幸福度は別ものだ」ということを知っているかもしれませんが、世の中の大半の人はうわべのイメージで人を判断します。
視野が狭いというよりは、そこまで他人のことを考えていられないので、解りやすいイメージから相手を判断します。
つまり、あなたが幸せそうに見られるのは、あなたが不幸に見えるような振る舞いをしていないからです。
だから周りはあなたをやたらと心配して気を揉んだり、腫れ物に触るように扱う必要なく居られるのです。
それはあなたが周りを心配させない、気を遣わせない優しさが有るから出来ることです。
あなたが目指したのは、苦しそうな顔をして生きる毎日でしょうか?
もしそうではないなら、幸せそうだと言われるのはあなたの努力の賜です。
「幸せそう」と言われたらラッキーと思ってください。
自分を誇りに思ってください。
あなたの成果なのです。

もし、ここで「みんな苦しみや努力を隠して生きているのだからそんなの特別じゃない」と思われる方が居るなら、それは事実では無いことをお伝えしておきます。
自身の内面と外面が完全に分離している人も居れば、直結している人、また、不安定な人も居ます。
誰もが同じではありません。
私は「良いね、楽しそう」と言われたら「楽しいよ。毎日幸せだよ」と答えるようにしています。
どんなに悩み苦しんでいても、です。
昔は、現在の自分がどれほどに苦しい状況なのかを説明していましたが、今はもうやめました。
何故かというと「本当に幸せな自分」はそんなことはしないと思ったからです。
幸せだよ楽しいよと答えていると、本当に幸せな人が周りに集まって来るようになります。
「幸せそうだね」というセリフは、悪気無く言う人も居れば嫌味ややっかみや、ある種のマウンティングとして使う人も居ます。
「私なんかあなたよりも苦労しているのよ」というマウンティングです。
しかし「幸せだよ」と答え続けていると、このような人の承認欲求の捌け口にされる機会は徐々に減っていきます。
再度言いますが、自分を誇りに思ってください。
それでも割り切れない想いが有る方は、こちらの記事をご一読いただければと思います。