気分を切り替えるのが下手

いらっしゃいませ。
憂鬱な時、悲しい時、イライラした時、なかなか気分を切り替えることが出来ない。
そんなお悩みは無いでしょうか?
本日は、そんな状態になった時にどうすれば良いのかについて記事を書きました。
是非最後まで読み進めていただければと思います。
気分を切り替えられない理由
原因は多くの場合、元々の性格か幼少期に有ります。
子供時代、あなたが不機嫌になった時や泣いている時、親御さんや周りの大人はどう接してきたでしょうか?
「一人で考えていなさい(泣いていなさい)と、突き放された」
「無視をされた」
という場合、今のあなたがすぐに気分を切り替えられない原因はそこに有るかもしれません。
どういうことでしょうか。
あなたは、上記とは対照的にこんな記憶、もしくは場面を目の当たりにしたことはないでしょうか。
泣いている子供に向かって大人が「ほら、見てごらん。○○だよ~」と言いながら、キャラクターの人形を見せると子供がピタリと泣き止み、先ほどまで泣いていたのが嘘のようにケラケラと笑い出す。
大人同士でされると流石に頭にくるかもしれませんが、実はこれ、子供時代にはとっても大切なことなんです。
ご説明致します。
あなたには、こんな経験は有りませんか?
悲しいことや腹が立つことが有った時、その件とは無関係な嫌な出来事を次々と思い出して更に気分が悪くなる。
これは当然のことなのです。
何故なら感情は芋づる式に「過去に同じような感情を抱いた場面」を掘り起こしてくるからです。
ここで上記の子供の例を考えてみてください。
不機嫌になった時や泣いている時に放置された子供は、その感情をどのように処理するでしょうか。
ここは元々の性格も関係してはきますが、長い時間同じ感情を抱いて不満や不安でいっぱいになってしまうのは想像出来ると思います。
それが日常になると「ネガティブな感情をすぐに処理する」ということを学べません。
子供によっては「根本原因が解決するまでネガティブ感情を抱き続けなければならない」という、本人にとっては苦しい筈の考えを信念として持ってしまいます。
では、ご機嫌を取ってもらった子供はどうでしょうか。
この子は「すぐに感情を切り替える方法」と、「ネガティブ感情はすぐに手放しても良いものなのだ」ということを学びます。
もしもあなたが前者に当てはまる子供時代に心当たりが有るのであれば、カラクリをご理解いただけたかと思います。
そして絶望しないでください。
大人になってからでも変えていくことが出来るのです。

感情の切り替え方法
まず、紙とペンを用意していただくことをオススメいたします。
まずはご自分がネガティブ感情を抱いた時にやっている行動を書き出してみてください。
例:悲しくなると、悲しい曲を聴く。イライラすると物を乱暴に扱う。
そしてそれがもし、あなたのネガティブ感情をより増幅させるような行動であるならば、今日からやめてください。
ただ、ここで一点注意が有ります。
悲しい時に無理をして聴きたくもない明るい曲を聴くのはやめてください。
目指すのは「ネガティブからポジティブになる」ことではなく「ニュートラルになる」ことです。
無理にポジティブになろうとすると、そうではない現在の状態をよりハッキリと自覚することになるので、場合によっては余計に落ち込みます。
ニュートラルを目指すのであればハードルはとても低いので、無理をせずに行ってください。
では次に「感情カテゴライズ表」を作成しましょう。
まずは「好きなもの」「幸せを感じるもの」を、いくつかピックアップしてください。
例えば私であれば、お花、チョコレート、パステルカラー、炭酸水、彩りの良いサラダ、コスメ、華やかな洋服、ラブコメディ映画、本、長風呂などです。
次は「ネガティブになるもの」をピックアップします。
私であれば、ネットのニュース、テレビ、大切な人が死ぬ映画やドラマ、などです。
この表をもとにして、ネガティブ感情を抱いたときの行動を決めておきましょう。
もうお解りかと思いますが、「好きなもの」「幸せを感じるもの」のみに触れ、「ネガティブになるもの」からは距離を置きます。
「イライラするからお花を買って帰ろう」
「なんとなく元気が出ないから新しい本を買って、お風呂で読もう」
こんな風に、自分のご機嫌取りに使うのです。
「それって問題から逃げることにならない?」と感じる方もいらっしゃると思いますが、大切なのは自分で自分の気分を切り替えられるようになることです。
どんな気分で生きてもやるべきことが変わらないのであれば、ネガティブ感情を抱いていない方が物事は上手く運びます。
最初のうちは自分をごまかしているような気持ちになるかもしれませんが、これが日常になれば瞬時に気分を変えられるようになります。
ちなみに「仕事中などで上記が難しい」という場合のために、何か小さな幸せを持ち歩くことをオススメ致します。
私であれば、小物は好きな色の物のみ、気分が落ち込んでいるとき程ネイルの色は明るくする、特に好きな洋服を着る、などです。
「ネガティブ感情を抱いたら即座に原因から離れる」というのも、感情の切り替え方法の一つです。
トイレに避難してストレッチをするなどですね。

大人になってからでも自分を変えられる
大切なことは、どんな幼少期があっても今の自分を変えていくことは出来るのだということです。
自分のご機嫌を取るためであれば、物やお金を使う事は無駄にはなりません。
全てはあなたのために有るので、どんどん役立ってもらいましょう。
子供時代に原因を見出してしまうと、どうしても「大人になってからでは遅いのではないか」と絶望しがちですが、大丈夫です。
今の自分を作ったのが過去なのであれば、この先の自分を作るのは今の自分です。
自分に優しい毎日を過ごしていきましょう。