仕事を辞めるか続けるか

2019年06月22日

 いらっしゃいませ。

「仕事を始めて数日だけど、もう辞めたい。でもまだ早いのではないか?いや、でも決断するなら早い方が良いのではないか」

そのように悩んでいる方、悩んだことの有る方も多いのではないでしょうか。

今回は、この「仕事を辞めるか続けるかの見極め方」をお伝えしたいと思います。

この記事を書こうと思ったのは、あるきっかけが有りました。

ネットで偶然このような悩み投稿を見かけたのです。

「今の会社に新卒で入社し3年が経ちますが限界を感じています。同期はおらず、周りは年がずっと上の人ばかりで、その人達は仲間内でしか話さず、また、意地悪な人が居るので私は会話に入る事が出来ません。毎日つまらなくて辛いです。」

私はこのお悩みを読んだ時「3年耐えても無理なら、もう辞めて別の会社に行った方が良い」と感じました。

しかし、回答の反応は真逆なものばかりでした。

「甘いですね」

「甘え過ぎ。会社は友達を作る場では有りません」

「そんな理由で辞めても次の職場でも同じだったらどうするんですか?」

私は思いました。

「言っている事が随分古いな・・・。これいつのものだろう」

そこで日付を見たところ、それは10年前のお悩み投稿だったのです。

納得しました。

と、同時に、時代の変化も強く感じました。

まず、知っていただきたい事が有ります。

それは「仕事とプライベートは完全に区切られているものではなく、同じ紙の上に有る」ということです。

会社と自分とどちらが大事なのか

よく聞く「甘え」という言葉ですが、まず、何のために働いているのでしょうか。

会社の為に生きているのでしょうか。

自分が苦痛を感じながらも、根競べ大会のような事をしてどんな意味が有るのでしょうか。

もしそこで「耐えている自分が好きなんだ!」と感じるのであればそれはそれで大いに結構なことだと思います。

そのような人生の楽しみ方も有ります。

しかし、毎日が苦痛でしかなく、朝から憂鬱で、乗っている電車やバスが止まってしまえば良いと願ってしまうような状況であれば、それは一体誰の為の我慢なのでしょうか。

あなたの人生は誰の為のものなのでしょうか。

会社というのは、あなたではない別の人間が、お金を稼ぎたいだとか、もしくはやりたい事が有り作っただけのものに過ぎません。

それがどうして、たった一人のあなたや、たった一度のあなたの人生よりも尊いというのでしょうか。

昨今、過労自殺への関心が高まっています。

若い人を中心に、自分の人生は自分で守ろう。自分の生きていく場所は自分で決めようという機運が高まっています。

だからこそ、心や体が壊れてしまう前に自ら去るという事も理解されるようになってきました。

ここで先述した10年前のお悩み内容について考えてみたいと思います。

この場合は自殺を考えるような長時間の労働やハラスメントも無く、だからこそただの甘えであると認識されています。

しかし、人生の優先順位は人により全く異なります。

人間関係が最も大切だと思う人も居れば、そんなものはどうでも良いと思う人も居ます。

どちらも間違いではありません。

ですから、どのような理由で仕事を辞めようが残ろうが自由なのです。

ちなみに私は私服勤務可能であるか否かを非常に重視していました。

何故かというと、私は1分たりともサービス残業しないという考えでした。

着替えの為の時間が無給なのがどうも納得がいかないので、私服勤務の会社にしか勤めませんでした。

しかし逆に「服を選ぶ手間が省ける」「袖口が傷まなくて済む」等という理由で制服の方が良いという人も居るでしょう。

人が何を重視しようが、嫌がろうが、それが個人差というものですから何も間違いでは有りません。

絶対的正解はただ一つ。

あなたが納得しているのかどうか。

それだけなのです。

辞めるか続けるか

では、肝心の「辞めるか続けるかの見極め方」についてです。

これには自分自身の優先順位を知る必要が有ります。

ヒントはあなたの過去に有ります。

現在までに就いた仕事(雇用形態問わず)で、記憶に残っている職場、勤めて良かったと思った職場を思い出してみて下さい。

または不満を持ちながらもなんだかんだで続いた職場でも構いません。

では次に、記憶に残っていない職場、あの職場に勤めなかったとしても今の自分に何の影響も無かっただろうなと思う職場を思い出してみて下さい。

それぞれを思い出したら、その違いは何が理由なのかを考えてみて下さい。

例えば私であれば、記憶に残っている職場、勤めて良かったと思った職場は、友達が出来た職場でした。

自覚は全く無かったのですが、人間関係が大切だったようです。

業務内容が理由で退職するか否か悩んでいる人は、その業務の本質に慣れるか否かを考えてみましょう。

もしも今の仕事を始めたばかりで、業務内容が難しくて不安で退職を検討しているのであれば、慣れていく可能性も有るのでまだ決断をしなくても良いと思います。

ただ、仕事に慣れた日を想像してみた時、それでも耐えられそうにない何らかの理由が別に有るのであれば、早めに辞めるのも良いのではないかと思います。

また、悩んでいる理由は以下のどちらなのでしょうか。

①これから状況が変わるかもしれないので時期尚早な気がする

②次も同じことになるかもしれないので動くのが怖い

①の場合はまだ残る価値が有りそうです。

人間関係も流動的なものなので、変わる可能性はいくらでもあります。

ただ、②の場合はどうでしょうか。

苦痛を味わいたくないから現在の苦痛にとどまるというのは奇妙な話です。

動けば何かが変わるかもしれません。

その可能性を自ら捨てて現在の苦痛を選んでも、周りはあなたの環境を変えてあげる事は出来ません。

脳は変化を嫌います。

新天地へ向かう事は怖くて当然なのです。

毎日幸せですか?

結局のところ、あなたが幸せなのか。

それに尽きます。

今辛くても報われる日が来ると解っているので頑張るというのは種まき期間としての苦しみですから良いと思います。

数日で辞める事を繰り返すのも、自己イメージを小さくしますのでオススメしません。

しかし、あまりにも人生が色褪せてしまっているだとか、体調が悪いだとか、そもそも仕事に行きたくない為に毎日憂鬱だというのであれば、別の道を模索するのは何も悪い事では有りません。

現代は終身雇用という時代では有りません。

あなたの人生の決定権はいつでもあなたに有るのです。

仕事は人生を豊かにするための手段の一つです。

時代は変化しています。

これからは苦痛を感じていると相談しても「残る事を選んだのはあなたでは?嫌なら何故辞めないの」と言われる時代になっていくでしょう。

耐える事が美徳とされた時代は変わっていっているのです。

人生は誰も変わってくれません。

ご自分の幸せを第一に。

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